苫小牧港 手嶋純
ゆっくりとフェリーは 港に入ってゆく 雪が波間に舞い 鴎は肩を震わせることもなく 上空で仲間たちと戯れる
デッキには人影もなく 雲が海を呑み込む 恋の幕を静かに降ろそうと 独りで乗船券を買った 見知らぬ人々との旅は なぜか心地よかった
波の飛沫が頬を掠め 涙を何度も連れてゆく 恋の傷跡はただれ やがてかさぶたとなる 悲しみは時とともに移ろう
恋も夢も遅い春が 雪のようにかき消すだろう
恋も夢も遅い春が 雪のようにかき消すだろう
(解説) 苫小牧港 - Wikipediaその他 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%8B%AB%E5%B0%8F%E7%89%A7%E6%B8%AF http://homepage1.nifty.com/sw-bluetree/tabi2/02_08 『とまこまい港まつり』 http://www.city.tomakomai.hokkaido.jp/shogyokanko/kanko/minatomaturi.htm
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