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 カタツムリ     手嶋純

 

 

 

 

石垣の上を這う

 

カタツムリを眺めて、

 

陽だまりにまどろむ。

 

 

 

柿の枝にとまる

 

カラスが嘴を磨き、

 

獲物を狙い続ける。

 

 

 

私が立ち去れば、

 

カタツムリは餌食となる

 

カラスは鋭い視線を注ぐ。

 

 

 

弱いものは、

 

強いものの糧だ

 

命は生と死を循環する。