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 休息日に       たすく

 

鈍色の雲を

辛うじてどけた水色の空は

すぐにも消え行きそうで

願いを早口で唱えなければならなかった

 

季節を間違えて吹いた風は

若葉の枝を冷しながら揺らし続けていた

 

乗り越えられない苦難を与えられることは無い

そんな言葉を信じなければ

立っていられなかった

 

振り向きざまに見た

タワーの温かそうな灯り

心の隅にも届きますように