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    記憶の鳥        たすく

 

白いカラーの花と白鷺の話

なぜ忘れてしまったのだろう

どうしても思い出したくて

あなたを探しに行きました

静かに降る雨が

夢の中まで沁み入るのを感じながら

 

雀達がさえずる前に目覚めると

西空は瑠璃色に透き通っていて

十六夜の月が白く薄れ行く中

一羽の鷺が舞っていました

淡い香りと

暖かさが少しずつ戻って来る予感を残して