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      関西恋愛ごっこ(4)    海月みき

 

 

 上司    「あー。そこのあんた。(気難しそうに呼ばれる)」

 

 派遣社員「はい?私ですか?」

 

 上司    「そうや、あんたや。」

 

 派遣社員「すみませんが、私には竹山という名前があります。河立部長。

          何かご用でしょうか?(めちゃくちゃ明るい笑顔で答える)」

 

 上司    「あ・・・。それはそれは申し訳おまへん。(以外な表情)えーっと

・・・

           竹山さん。コーヒーをいれてくれないでしょうか?」

 

 派遣社員「はい。河立部長。砂糖とミルクは入れなくてよかったですよね?

          それとも、お疲れ気味でしたら甘い方がよろしいでしょうか?」

 

 上司    「いやいや、いつものやつや。あんたの・・・・いや、竹山さんの入

      れてくれる

          コーヒーはホンマ美味しいから。」

 

 派遣社員「はい、わかりました。」

 

 −−−退社時刻−−−

 

 上司    「・・・竹山さん。お疲れさん。帰り道はこっちの方向か?」

 

 派遣社員「あ、お疲れ様です!そうなんです。こっちです。河立部長も同じで

     すか?」

 

 上司    「あーっと・・・。ま、そうや。そうそう、今日は昼間悪かった!」

 

 派遣社員 「はい?なんですか?私に謝ることなんかあるんですか?」

 

 上司    「ほら、アンタ呼ばわりしたことや・・。正直言うて、頭打った・・。

           この年で、役職ついてて、まさか年下の女の人に初歩的な注意され

      るとは

           思うてもみいひんかったからな・・・」

 

 派遣社員「・・・。基本ですもんね。名前を呼ぶのってコミュニケーションと

     る為の・・・。

          あ、また生意気ゆってしまいました・・・。」

 

 上司    「初めてや。この私に注意をした人は・・・な。

           もしかして、こんな事から、人間に惚れていくんかもしれんな・・

 

           あ!変な意味とちゃうで!人が人に、男・女関係無しに惚れるって

      ことやで!

           ・・・・わかるやろ?」

 

 派遣社員「もちろんです。・・・(「人に惚れる」ってええ響きやなぁ〜・・)」