関西恋愛ごっこ(11 ) タイトル:人間愛 海月みき
A子「なぁーなぁー。今 一番したい事をかなえてくれるって言われ たら何する?」
B子「うーん・・エジプト旅行かな・・あ、違う。新車かって乗り回す・・ あ、違う。リッチなホテルでリッチな食事して・・あーいや・・」
A子「どうなん?」
B子「やりたい事がいっぱいあるってことで、悩むねんやんか」
A子「ふーん」
B子「あんたは何するん?」
A子「空を飛びたい・・・」
B子「へ?」
A子「なんといっても空を飛びたい」
B子「飛行機で?ハングライダーで?」
A子「ち・が・う!鳥になって飛びたいの!」
B子「はぁ・・?友達何年してもあんたの言動はわからんわ」
A子「私の言うてることが実は一番現実的やったりして・・・」
B子「どういうこと?めちゃくちゃ非現実的やと思うで」
A子「ううん・・・今の世の中、やろうと思ったらなんでもでき るし手に入るやん・・・」
B子「そりゃ私のしたいことも努力すればかなえられるよな」
A子「そう!要するにハングリー精神にも欠けて欲望に埋もれて 何が幸福なのかが見えへんようになってるのかもしれへん」
B子「あんたさー、いつもそんな事考えてんの?疲れるやろ?」
A子「疲れる・・この世に子孫を残す事も恐いとも思ってしまうし ・・・だから・・・しがらみのない、境界の無い空を飛びたい」
B子「はぁー。あんたと話してる私が疲れるっちゅーねん」
A子「だから今の世、現実逃避こそが現実的やろっていうてんの」
B子「なるほど・・・でもな・・・あんたが苦しみ悲しむ人間やから 私は友達でいれると思うねん」
A子「わかってる。愛を語れるのは人間だけやもんな。」
B子「そう。だから逃避はでけへんの。お互い子孫をバンバン残そうや!」
A子「ひゃひゃ。ほんでバリバリの関西のおばちゃんになるってかいな?」
B子「空なんて絶対飛ばれへんような地にはいつくばってるおばちゃんに なんねん!」
A子「あんたと話してたら私は一生鳥になられへんわ。ははは!」
|