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  関西恋愛ごっこ(8)タイトル:居酒屋

 

 

老人「ねーちゃん、一人で飲んでんのんか?ウィーッ・・・」

 

女  「・・そうです。(うわぁー酔っ払いや、かなわんな)」

 

老人「わしも・・・ひとりや・・・へへ」

 

女  「そうみたいですね(からまれたら、どうしよう)」

 

老人「わしな・・借金だらけやねん!」

 

女  「はぁ。(やっぱり!お金ないから飲み代払わされるかも!

      関わらん方がええかな)」

 

老人「あのな、保証人になってハン(印)ついてもたんや」

 

女  「え?それは・・大変・・・ですね

     (大きな話しになってきてしもたぁ。この店でこの人

      見るの初めてやな)」

 

老人「ほんでやな!嫁はんに離婚され、何もかも無くなった・・・ウィーッ」

 

女  「そうですか・・(こんな時、言葉ないなー)」

 

老人「子供はな・・あんたと同い年くらいかもしれんな・・」

 

女  「そうですか・・(そういえば、父と似た年齢やし、酒癖悪かった父も

      家の外ではこの人みたいやったかも)」

 

老人「わし、それでも酒はやめられへん・・」

 

女  「・・・私もお酒、好きです(あ・・・いらんこと言うてもた)」

 

老人「お?そうか?そうやろなぁ、一人で居酒屋で飲んどる若い子はおらんで」

 

女  「そんなに若くないけど、酒好きは父親ゆずりやと思います」

 

老人「へへ、酒は飲んでも、飲まれたらあかんでー、ねーちゃん」

 

女  「そのとおりやね。(私が父にいっつも言うてた言葉やんか)」

 

老人「わしみたいに・・・ウィーッ・・なったらあかん」

 

女  「おじさんも、身体のこと気にして飲んでくださいよ・・」

 

老人「へへ、おおきにな。ねーちゃん、早めに帰りや」

 

女  「はい。そうしますわ(席立つきっかけができたかな・・・)」

 

老人「バイバイっと。へへ」

 

女  「さよなら。(・・・やっぱり、背中が父親とそっくり・・・)」

 

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友人「それって昨日の出来事?あんたの飲み屋での話しはそんな事多いなー」

 

女  「そうかもな・・酔っ払って道で寝てる人見ても,父親の姿とだぶるねん。

      嫌な顔で見てない自分に気が付くねん。家族の為に父親ってどれだけ

      の事を犠牲にしてきたんやろうって・・。出来の悪い娘の為にって。

 

友人「・・わかってると思うけど、それが「愛」やんか。」

 

女  「・・・うん・・・」