関西恋愛ごっこ(7) 海月みき タイトル:大人のクリスマス(幹事の会話)
男「うーん・・そやけど・・今時500円のプレゼント交換っ て小学生並みやでぇ」
女「それがええねんやんか!考えてみ、クリスマスといえば 恋人同士が高価なブランドもんのプレゼント持って、ホテル のラウンジなんかで見つめおうたりしてやなー。もう、それ こそ時代遅れちゃうん?・・ま、それも羨ましいっていうたら 羨ましいけどもやなぁ」
男「でもな、盛り上がるんか?」
女「盛り上げんのが幹事の仕事やろ!」
男「どうやってやねん?パーティー会場は貧乏学生のアパー トやし、メンバーは統一性全くないしやな。ええか、今日の 8人はやなぁ、貧乏学生・夫婦二組・ダンナに先立たれた 50歳のおばはん・なんの関係も無いバツイチの俺とおまえ ・・。どうすんねん話題は!」
女「ぜったい楽しくなるって。共通点がないからちょっとした話 しも結構つまみになるんやんか。前向きに考えられへん のんかいな」
男「そんなん言うねんやったら、おまえが盛り上げろよ」
女「あかん!」
男「・・ま、とにかく「手をたたく」とか「ここで笑う」とか 「つっこむのは今や」とか合図してくれや」
女「あほなこと言わんといて。それに・・訂正するわ。自然 でいいねんやんか。無理に盛り上がらんでも。今時貴重や ねんで、こんな出会いは!例えば・・貧乏学生からしたらあ んたは人生の先輩やで、普通の会話で彼の事を楽しませた り、アドバイスしたりできるやんか。50歳のおばさんから学ぶ 事もあるねんで」
男「おまえ、ええこと言うな」
女「500円のプレゼントはそれぞれの生活費に支障が ない程度で、しかも小学生のおこづかいにもならん額で、 大人がどんな物を選ぶか、しょうもないもんもあると思うけ ど、それを見て笑い転げたりできるもんなんよ」
男「そっか、おまえの案がだんだん伝わってきたわ」
女「いまごろ??」
男「想像したら、なんか純な自分に戻れるような気がしてき たなー。ところで、プレゼントは何買うたん(こうたん)?」
女「ふふ、あとのお楽しみやね。あんたはきっと皆の笑いの 種になるやつやろ?」
男「俺のはな・・おまえに当たったらええなと思ってこうてしも た・・」
女「どういうこと?」
男「だから、お前限定の気持ちってことや」
女「・・・それって・・・告白?」
男「・・・・・」
女「私も・・あんたのプレゼントが当たるように願いをかける わ・・・」
|