夢みること 森下かほる
青い空にポッカリ浮かぶ青い雲 その雲に乗ったら どこへでも行けそうな気がした
雨上がりに空の向こうにかかる虹 その空を渡ったら 夢をつかめそうな気がした
でも雲も虹も 太陽の光と空気中の水滴が つくりだす幻影にすぎないのだと 聞いた時なんかひどく悲しかった
目の前に雲や虹が見えたら 人に想像力という力があるのだから その力を借りたらきっと 雲にも乗れる虹も渡れる そう思いませんか?
出来ないと思ってしまったら 何も出来ない 見えないと思ってしまったら 何も見えない
不可能なことを可能にするために 見えないと思っているものを見るために 私たちは想像するという力があるのだから
夢見ることは 現実逃避とはかぎりませんよ 夢見ることから 始まることもあるのだから…
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