見つめる先にあるもの てるり
砂の中のアリは目がよくみえない 触角であいさつ
犬の目は色が見えないから虹は見ることができない 鳥の目は夜は見えにくい 安全のためには動かないのが一番
蛇の目は温度がみえる 人には見えない力をこっそりたくさん持っている
馬の目はまわりがよくみわたせるように横についている
そして君は 君が夜に見えるものは遠くにある夜空の星 手はまだまだ届かないけれど
君が昼間に見えるものは小さな花 コンクリートの隙間からひっそりと姿を表している 誰にも気付かれないだろうけれど
人の温度は見えないけれど顔色はわかる
君はなにを見つめている? 見えないけれどある空気が風を運んだ
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