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   砂の城   てるり

 

 

何度話しかけても

1度も僕の顔を見つめもせず

声に反応することもなく

君が見つめ作り続けていたのは

砂の城だった

君は僕には見えない何かを

見つめていて

何も語ることなく

作り上げていくその先には

限りない希望が笑っていた

なにも知らないことは

不幸せとは限らない

誰にも理解されないことは

不幸せとは限らない

君は君だけの世界を

ゆっくりと誰にも合わせることなく

生きていけるのだ

君は生きていける限り自由なのだ…