Talking てるり
誰かは言った。 時代が違うんだと。 僕は言う。 それはいつの時代も言われつづけていると。
誰かは言った。 馬鹿なんだと。 僕は言う。 それは勉強のできる、できないに比例しないと。
誰かは言った。 自分が年をとったのだと。 僕は言う。 僕は君より年上だと。
誰かは言った。 言う事を聞かないと。 僕は言う。 自分も聞いてないと。
誰かは言った。 期待できないと。 僕は言う。 期待しなければいいと。
誰かは言った。 自分とは合わないのだと。 僕は言う。 それでは誰とも合えないのだと。
誰かは言った。 去るのだと。 僕は言う。 それは逃げなのだと。
誰かは言った。 理解できないと。 僕は言う。 理解しようとしてないのだと。
誰かは言った。 自分のレベルは下げられないと。 僕は言う。 いつも周りに合わせるわけではないのだと。
誰かは言った。 耐えられないのだと。 僕は言う。 本当に絶えられないものは笑わなくなるのだと。
彼と僕の議論は終わらない…。
彼は自分なりに答を出した。 僕は僕なりに動き出した。
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