DEATH てるり
とあるものは言う 人生とは砂時計に入った砂で ゆっくりと落ち 落ちきったところで 人は消えるのだと
とあるものは言う 人生とはいつでも消えていく 可能性を持っているのだと それは自分でも人でも 変わらないのだと
とある人は言う なにもしていないのに その先にあるものは平等なのに 痛みをともわなければならない 人生があるのはのは何故か…と
誰も大切な人を失った事がない 僕にはその本当の悲しみは わからないけれど でもいつか失うのだろう
とある老人は言う 本当に悲しいのは 残された人間で 自分より若いものが消える時と 自分だけがいつまでも長生きして 自分の知ってるものが ゆっくりと確実に消えて行く事のほうが 誰よりもなによりも悲しいのだと ゆっくりと語った…
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