森下かほる

 

 

夜の闇を引き裂くように

光がはしる

美しく妖しい光

 

その後天の怒りの声が轟き

大地を揺らすように

時に木を引き裂き

時に火を放つ

 

雷の正体が科学で説明されても

稲光の怖いまでの美しさと

激しい怒りのエネルギー

を目の前にすると

 

ただ恐れが

自然の持つ力の強さを

深く深く感じてしまう

 

人は時に自然を

自分の都合のいいように

変えようとするけれど

 

自分の都合ばかり

優先させたら

いつか自然のエネルギーが

歪んでとてもない力を持って

私たちに降りかかる

 

それがきっと天災…